債務整理とは

| コメント(0) | トラックバック(0)
債務整理という言葉はよく使われますが、なんとなく意味はわかっても、詳しくはよくわからないという方が多いと思います。

債務整理というのは、借金を整理する手続きです。借金を整理するというと意味がわかりにくいですが、法的に無効な金利での借金があればそれを引き直して計算し直したうえで、現在の総債務額をきちんと把握します。そのうえで、今度は可処分所得についても、家計収支表などを利用して把握します。負債と収入が把握できたら、毎月支払いが可能な金額がわかりますので、どのくらいの期間をかければすべての債務を完済できるかがわかります。そして、あまりにも長期間かけないと完済に至らないというときには、自己破産や民事再生などの方法を検討します。3年程度で完済に至るのであれば、債権者と交渉して、将来の利息をカットしてもらったうえで分割返済をするという約束をします(任意整理)。

このような方法が債務整理です。過払い金返還請求は、そもそもこの債務整理の手続きの中で発展してきました。

当初サラ金は、弁護士が介入通知を出しても無視して本人に対して強硬な取り立てを継続したり、ほとんどの借主が過去の取引の明細を保管していないことをいいことに、自社で保管している取引履歴の開示の請求があった場合でも、取引履歴を開示しなかったりして、債務整理を拒んでいました。また、履歴を開示したとしても、貸金業規制法43条のみなし弁済を主張し、利息制限法の上限を超過する金利を正当化することもよくありました。

しかし、徐々に判例が蓄積し、貸金業者には取引履歴の開示義務があり、開示しなければ不法行為による損害賠償請求を受けるということになり、みなし弁済は成立せず、利息制限法超過利息は無効で、元本に充当することで再計算が可能となり、過払い請求や債務整理の手続きができるようになってきたのです。

もともとは、多重債務の状態になり、強硬な取り立てにおびえる人々を何とか救うために発展してきたのが債務整理の手続きです。利息制限法の引き直し計算もそのための武器でした。現在、完済して借金のない方からの過払い金返還請求も多いようですが、このような事態は、裁判所も予想していなかったのではないかと思います。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://kabarai-osaka.net/mt/mt-tb.cgi/5

コメントする

このブログ記事について

このページは、webmasterが2011年4月12日 19:09に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「弁護士と司法書士の違い」です。

次のブログ記事は「過払い金が戻るまでの期間」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。